裁判離婚とは

※1:裁判期日は1か月から2か月に1回のペースで行われます。

※2:代理人のみの出席で問題ありません。

1. 裁判離婚とは

裁判離婚とは、調停が不成立となった場合に、家庭裁判所に離婚訴訟を提起し、判決によって離婚を成立させる手続きのことをいいます。

家庭裁判所に離婚訴訟を提起しようとするときは、まず家庭裁判所に離婚調停を申し立てなければなりません(調停前置主義)

裁判離婚は、国が強制的に夫婦を離婚させるという強力な手続なので、離婚させることもやむを得ないような離婚原因が必要となります。民法770条1項に離婚原因が列挙されており、これと無関係な事情は、裁判離婚の理由とはなりません

一般的なケースで離婚原因となるのは、不貞行為、家庭内暴力(DV)、長期間の別居の3つです。

2. 裁判離婚のメリット・デメリット

裁判離婚のメリットは、①離婚原因(民法770条1項各号)があれば、夫婦で合意できなくても離婚できること、②調停離婚と同様に、請求認容判決や裁判上の和解は債務名義(実効性があることを意味します。)となるため、相手方に離婚条件を遵守させる効果が期待できることが挙げられます。

裁判離婚のデメリットは、①法律上の離婚原因に該当しないと離婚が認められないこと、②離婚に至るまでに、協議、調停、そして裁判と、経済的負担が大きく時間がかかることが挙げられます。調停を申し立ててから判決まで1年以上、場合によっては数年の期間がかかると見込んでおく必要があります。

3.  裁判離婚のデメリットをなくすために

弁護士に依頼することにより、ご自身で裁判所に提出する訴状・答弁書・準備書面を書いたり、証拠を収集したりする負担が軽減されるだけでなく、裁判期日に出席しなければならないという時間的負担も軽減されることが期待できるほか、依頼者にとって最大限の主張を行うことが可能となりますので、早めに弁護士に相談することをお勧めします

関連条文
民法770条(裁判上の離婚)
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。